
(2017.04.08 宮城県南三陸町にて撮影)
週末、東北へ行った折に南三陸町の防災対策庁舎跡を見る機会がありました。
職員の方々が、防災無線を使いぎりぎりまで住民に避難を呼び掛けた、あの防災対策庁舎です。
私は最初、周囲は見渡す限り山ばかり、海など見えないこの地でどこから津波が来たのかと不思議でした。
高く、周りを見下ろせる場所に立ち、ようやく海の位置がわかりました。
震災後の津波対策に町全体を盛土で高くしているため、海が見えないのです。
秋山館長の地震ポスター支援プロジェクトも今年で14年目を迎えます。
2004年の中越地震で、秋山館長の故郷・長岡が被災したときに「デザイナーにできることは何か」を考え、ポスターの力で災害を忘れず記録することを目的にスタートしたプロジェクトです。
私は防災対策庁舎をぼんやりと眺めることしかできませんでした。